「困った」「どうしよう」「つらい」「憂うつだ」……身近な家族や友人、職場の同僚からこのように言われたら、あなたならどうしますか? 悩むこころと言葉をどのように受け止めたらよいのか、多彩なフィールドで活躍してきた精神科医が、10の基本原則を示しつつ、それらに基づいた具体的な対応を様々な場面ごとに紹介します。専門的な技法以前にある、ごくあたりまえのことが、ごくあたりまえのように活用されることを願って。
【目次】
はじめに
第I部 悩むこころを受け止める10のセオリー
Theory 1 口は一つに、耳二つ
Theory 2 対話の「場」を決める
Theory 3 率直に受け止めるーー転移と解釈への留意
Theory 4 「専門家」風にならない
Theory 5 理解と示唆を急がない
Theory 6 “I’m OK, You’re OK”であること
Theory 7 「ボーカル」への意識を高める
Theory 8 ふさわしい距離から支える
Theory 9 「配慮」は尽くし「遠慮」はほどほどに
Theory 10 関与しながらの観察を
第II部 暮らし・仕事・健康問題について「聴く」
1 誰もが、いくつものキャリアを担っている
2 悩みの「原因さがし」よりも「解決」へ
3 闘病のストレスをどう聴くか?
4 職場でのメンタルヘルス問題をどう聴くか?
5 聴く側の思い
6 精神科医であり産業医であること
第III部 医療・危機介入の場面で「聴く」
1 長年の痛み、苦しみを受け止める
2 青年期への示唆には工夫がいる
3 行動化の取り扱い方
4 社会的タブーの告白を治療転機に
5 発達障害の新入社員を支える
6 うつ病を否認する管理職の治療導入
7 がん体験者の悩みを聴く時
8 「死にたい」をどう聴くか?
おわりに
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