これは不破俊太郎にしか解決できひん事件やなと思った。 すごいよくできた内容に驚いた。 半分ぐらいまでは、事件が起きてその取調べをして、 何も進展はせず平行線のまま。 でも、その間に不破俊太郎と惣領美晴は、些細な事でも調べ続け、 ある2人の関係性を過去の事件とともに明らかにしていく。 明らかにしても2人は口を割らない。 読み手はわかってくるけど、これをどう自白させて解決させるのか。 その2人に対し一緒に取調べを行う不破俊太郎。 そっちの方がお互いボロが出るとか。 そんなこんなで2人は自白したかに見えたが全てが本当ではなく。 被害者のことを考え何でも話せる状態ではないこともある中、 全てを話し、はい解決という事ではなく、 全てを話し、この事件だけでなく、 過去の事件でずっと抱え込んできた苦悩までをも吐き出させて、 やっと前を向いて歩いていけるようにするまで考えていた不破俊太郎がすごい。,能面でありながら、心のそこは博愛で溢れる主人公が大好きです。もっとシリーズ化してほしいです。,学校法人と近畿財務局との贈収賄疑惑を捜査していた地検特捜部が証拠の文書を改ざんした可能性あり!という社会派ミステリー。でも調べていくうちに、事件の根本原因の背後に関係者の若き日の恋愛沙汰や関係者の一人が在日として差別を受けていた事実などが浮かび上がってきます。まさしく個人的なことは社会的なこと、なのでしょうね。それにしても、大阪弁の飛び交う場面には(七里氏の他の作品と同様)笑ってしまいます。捜査に訪れた検事さんに「ウチに何の用や」だなんて・・・主人公の検事さんも気の毒ですね。,なかなか前半は苦戦しました。 難解! 後半に真相がわかるにつれてどんどん読めるようになりました。,毎朝の通勤電車の楽しみです。まだ途中なのでどんでん返しが楽しみです。
レビュー(45件)
内容がすごい
これは不破俊太郎にしか解決できひん事件やなと思った。 すごいよくできた内容に驚いた。 半分ぐらいまでは、事件が起きてその取調べをして、 何も進展はせず平行線のまま。 でも、その間に不破俊太郎と惣領美晴は、些細な事でも調べ続け、 ある2人の関係性を過去の事件とともに明らかにしていく。 明らかにしても2人は口を割らない。 読み手はわかってくるけど、これをどう自白させて解決させるのか。 その2人に対し一緒に取調べを行う不破俊太郎。 そっちの方がお互いボロが出るとか。 そんなこんなで2人は自白したかに見えたが全てが本当ではなく。 被害者のことを考え何でも話せる状態ではないこともある中、 全てを話し、はい解決という事ではなく、 全てを話し、この事件だけでなく、 過去の事件でずっと抱え込んできた苦悩までをも吐き出させて、 やっと前を向いて歩いていけるようにするまで考えていた不破俊太郎がすごい。
能面でありながら、心のそこは博愛で溢れる主人公が大好きです。もっとシリーズ化してほしいです。
学校法人と近畿財務局との贈収賄疑惑を捜査していた地検特捜部が証拠の文書を改ざんした可能性あり!という社会派ミステリー。でも調べていくうちに、事件の根本原因の背後に関係者の若き日の恋愛沙汰や関係者の一人が在日として差別を受けていた事実などが浮かび上がってきます。まさしく個人的なことは社会的なこと、なのでしょうね。それにしても、大阪弁の飛び交う場面には(七里氏の他の作品と同様)笑ってしまいます。捜査に訪れた検事さんに「ウチに何の用や」だなんて・・・主人公の検事さんも気の毒ですね。
なかなか前半は苦戦しました。 難解! 後半に真相がわかるにつれてどんどん読めるようになりました。
毎朝の通勤電車の楽しみです。まだ途中なのでどんでん返しが楽しみです。