雑誌「国華」「浮世絵」「芸術新潮」等に発表された「浮世絵」をめぐる論考を1冊にまとめる。本書は、1985年に刊行された『江戸美術考現学』(画文堂)の増補改訂新版である。
1 浮世絵が辿った運命
海外へ移住した浮世絵たち
浮世絵に見る《美人》の移り変わり
2 師宣史伝の章
房総千葉が生んだ浮世絵の祖、師宣
師宣に師はいなかった
師宣の仕事
3 広重周辺の章
広重の肉筆「美人和漢蘭図」三幅対についての考察
広重『房総旅日記』
広重をめぐる二つの新事実
『広重武相名所旅絵日記』五十六景
新発見、広重の「絵日記」
4 北斎周辺の章
木更津在「富士の巻狩図絵馬」
北斎と広重のリアリティー度
「神奈川沖浪裏」の原風景
蹄斎北馬の肖像画
江漢に洋風画を習った北斎
北斎の高弟蹄斎北馬の〈肉筆〉後姿『忠臣蔵絵巻』
5 浮世絵外伝
写楽の肉筆画「五代目団十郎暫之図」新々説斎藤十郎兵衛考
印章の話
阿蘭陀「チャン絵の法」と上総の画人
浮世絵師の画料と生活
幕末、椿山の画控帳
6 絵馬大事
絵馬
北寿の不思議絵馬
7 江戸幕末から明治へ
鬼才歌川国芳と写真師の始祖鵜飼玉川
絵師国芳の晩年と玉川との関係
銅御殿と岩亀楼ーー中居屋重兵衛研究
松木平吉の想い出
清親と大平のあいだーー江川永脩
春峰庵事件が残したもの
初出一覧
編集後記
余滴(あとがきにかえて)
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