オランダ植民地期の19世紀末頃に中国から移民してきた「華人」を主人公にしたインドネシア現代史。熾烈な反華人暴動にさらされながらも「母なるインドネシア」を希求してやまない華人たち。ひたむきにインドネシア人として生きようとする思想の系譜が暗やみから光芒をはなち、インドネシアが戦争・革命を経て独立し、国家建設を目指して、多様な住民集団からなる「平等・一体の国民共同体」を作ってきた100年の軌跡を照らし出すーすべての思想の底流をなして、変容を重ねてきたインドネシア・ナショナリズムの姿を浮かび上がらせながら。
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