メイン州を転々とし、最後はヴァーモント州の伐採場に仕事を見つけたおれは、毎日チェーンソーを手に木と闘っていた。八月のある日、その伐採場の土のリングで二人の男が対峙する。ヒスパニックのエル・レイは間もなくプロデビューを予定する賭けボクサー、そして対するトムは腕っ節自慢の酔っ払い。荒くれたちがなけなしの金を賭けるなか、試合が始まる…そこがどんな場所でも、男たちは生き続ける。人生をしくじり、罪を犯し、麻薬にとらわれ、自分自身を裏切ったあげくに逃げ込んだ、その場所で。アメリカの片隅の男たちを描く傑作短篇集。
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