ストーリーをつくることと、それを語ることは別物だ。
本書で取りあげるのはナラティブの方法、
つまりプロットを物語としてうまく語る技術である。
作者はすべてのページで最善の方法を選択し、
場面を語らなければならない。
目的にかなった視点と焦点を慎重に選び、
読者や観衆を物語の世界にひきこむ必要がある。
たとえば、語り手は読者との距離をどうとるべきか、
語り手を一人称にするか、あるいは二人称、
三人称にするのかの選択の条件は何か、
ナラティブ・モードとは何か、など
創作はもちろん物語の読解にも
役に立つ情報が満載されている。
本書ではストーリーの語り方を扱うが、
ストーリーとプロットを組み立てて磨く技術については、
好評を博した姉妹編『物語のつむぎ方入門』を
あわせてお読みいただきたい。
【もくじ】
はじめに
ナラティブ・シチュエーション
だれがストーリーを語るのか?──語り手
・三人称全知
・三人称焦点化
・一人称周縁
・一人称中心
・意識の流れ
・二人称
・信頼できない語り手
・さらなる信頼できない語り手
・ポリフォニー
だれがストーリーを見ているのか?──焦点化
・距離
どのようにストーリーが語られるのか?──ナラティブの構造
・並行的ナラティブ
・枠組み
・入れ子の箱
・書簡およびその他のもの
・真実の発明
・マドレーヌの瞬間
・著者の介入
どのモードが使われている?──説明と描写
・アクション
・会話
・思考
すべてをまとめてひとつにする
ナラティブの練習問題
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