本書は、総合地球環境学研究所で行なわれた8年間の“高所プロジェクト”の記録である。まず、チベット・ヒマラヤなどの高所環境がもたらす健康状態や病気について、また生活スタイルの変化によって増えている生活習慣病について紹介した。次に、高所住民の低酸素への進化的な適応を検証。また“糖尿病アクセル仮説”を提唱し、低栄養のみでなく低酸素に高所住民が適応してきたがゆえに、生活変化と加齢にともなって糖尿病が促進されるという説を論じた。
さらに、生活の変化や生活習慣病の増加が与える高齢者の生活の質(QOL)についても精査。まさに、高所住民の健康・病気を総合的にとらえた一冊である。
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