父・千葉桃三から算法の手ほどきを受けていた町娘あきは、ある日、観音さまに奉納された算額に誤りを見つけ声をあげた…。その出来事を聞き及んだ久留米藩主・有馬侯は、あきを姫君の算法指南役にしようとするが、騒動がもちあがる。上方算法に対抗心を燃やす関流の実力者・藤田貞資が、あきと同じ年頃の、関流を学ぶ娘と競わせることを画策。はたしてその結果は…。安永4(1775)年に刊行された和算書『算法少女』の成立をめぐる史実をていねいに拾いながら、豊かに色づけた少年少女むけ歴史小説の名作。江戸時代、いかに和算が庶民の間に広まっていたか、それを学ぶことがいかに歓びであったかを、いきいきと描き出す。
レビュー(109件)
読み易い文章です。
何かで紹介されていたのが心に残ったので読んでみたくなって購入しました。著者が養護学校教師をされていたからでしょうか、優しい表現のとても読み易い文章です。子供時代にこういう本を読めば読書好きになるかもしれません。
珍しくて新鮮な題材
江戸時代に数学を学んでいた少女を描いた児童文学です。1973年に出版された単行本でしたが、ちくま学芸文庫という手堅いところから復刊されました。挿絵も単行本のそのままのものが使われています。 数学をクイズのように楽しみながら、ただの遊び以上に真剣に極めていくというのは、なかなか珍しくて新鮮な題材です。 歴史物の強みでしょうが、年月がたっても少しも古びた感じがありません。 和算についてのかなり詳しい記述もあるのに、数学史を知らなくても気にならずにすらすら読めました。むしろ、その具体的な記述が魅力です。 今になって読み返すと、有名な歴史上の人物や事実がそれとなくちりばめられていることがわかりました。 子どもの時に読んでも面白いし、大人になって読んでもまた面白く読めます。
面白いけど
算学に興味がありました。そして最初のころは面白く読み始めました。でも、途中からだんだん、算学としても、人の話として物足りなさを感じてしまいました。値段を考えると、もう少し楽しませてほしかったです。
夏休みの宿題
本屋さんまで行って探す時間も心の余裕もなく、楽天ブックスへ…あっという間に手元に届いて、助かりました。
中学生にぜひ!
進研ゼミ中学生講座のオススメ本コーナーに載っていてソロバンが得意な娘が読んでみたくてこちらで即ゲットです。こういうとき楽天ホント便利ですね~♪感想は時代劇ドラマを見てるようで痛快ですっごく面白かったそうです。数学好きな中学生にはたまらなかったようであっという間に3回も読んだと言ってました。ちくま学芸文庫の本、気になる本がいっぱいあるそうで向学心をくすぐったのかなと親としてニンマリ。ぜひ母も読んでみます!