この者は、神か、悪魔かーー。
気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。
大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。
あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。
「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。
そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。
大学病院の闇を暴こうとする記者は、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。
天才心臓外科医の正義と葛藤を描く。
レビュー(190件)
直木賞候補作
手術支援ロボットをテーマに医療のありかた、医師の正義と葛藤を見事なまでに描いた渾身作。こんなにも深い作品が直木賞を受賞できないとは。これまでにも直木賞受賞作、候補作は何冊も読んだけれど、落選した作品のほうが断然良いと思ったことは何度もありました。受賞できるかどうかは結局審査員が誰で、そしてその審査員が候補作の作風が好きか嫌いかの結果、単に運に過ぎないと思ってます。審査員たち(過去の受賞者たち)の受賞作が素晴らしかったかと言われたら、私的にはなんだかなあ、これで受賞なのと思った作品はいくつもありました。結局は小説は好みか好みでないかだけで直木賞だとかいう肩書はあてにはならないと再認識しました。 話を戻しますが柚月裕子のすごさを改めて認識した素晴らしい作品でした。私のなかでは間違いなく星5つ。
購入から手元に届くまで対応は早く、本の状態も毎回とても綺麗です。 内容も良く、中盤からは一気に読んでしまいました。とても面白かった!
新シリーズとなりそうな予感
序盤は物語の進みがゆっくりで起伏もあまりないため冗長に感じましたが、途中から徐々に面白さが加速し、その勢いのまま突入した終盤の手術シーンはお見事!やはり柚月作品は期待を裏切らずにいてくれますね。これは新シリーズとなりそうな予感がします。そして、改めて「柚月さんは男性を描くのが抜群に上手い」と実感しました。
半分読破。病院、医者、技術、派閥、プライド、嫉み、妬み、嫉妬・・・