催眠療法をひも解けば臨床の技が磨かれる
トランスという奥深い現象は,特別な場合にのみ起こるわけではなく,日常のなかにも現われている。同じように日常的に行っているイマジネーションも,その取り入れ方によっては人間の能力を引き出したり,心の安定を生み出したりする。どちらも意識と無意識の境にあるこころの働きである。
このトランスとイメージを最大限に利用し,セラピーの効果をあげるのが,著者が長年かけて作り上げた「松木メソッド」である。達人は,セラピーのなかで何を目標とし,何に気づかい,いかにクライエントの苦悩を和らげるのか──こうした松木メソッドのA to Z をまとめたものが,この本である。
本書は著者の長年にわたる催眠とイメージ療法への経験を糧に生まれたものである。多くの心理臨床家にとってかげがえのない一冊になるだろう。また,初心者のための催眠マニュアルも附録として収載した。
第1章 催眠中に生じた自発的イメージとコミュニケーション・ツール
第2章 Cl-Th間の重要なコミュニケーション・ツールとしての催眠現象
第3章 Thが催眠現象(催眠誘導に対するClの反応)をCl-Th間のコミュニケーション・ツールとして活用するために必要な“観察とペーシングのコツ”
第4章 壺イメージ療法におけるコミュニケーション・ツール機能と体験様式
第5章 無意識に届くコミュニケーション・ツールを効果的に使うために──『悩み方』の解決に焦点を合わせることの意義
第6章 日本語臨床における無意識に届くコミュニケーション・ツールの使い方──日本語表現の多義性・心身両義性の活用
附録 松木メソッド・マニュアルPart 1──効果的な臨床催眠を行うための手引書
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