法の神学的基礎を探り、「人権」を最重要価値と位置づけ、現代の法治国家のあるべき姿を論じた大著。
そのテーマは正義論から行刑のあり方、動物の権利問題にまで及び、さながら21世紀の法倫理の百科全書の観を呈す。
法はわれわれの全生活に浸透し影響を及ぼすが故に無視できない。だが教会法を除き、神学が法を真剣な考察の対象とすることは稀だった。その欠落を埋める貴重な貢献。
著者はキリスト教社会倫理の泰斗、ドイツ福音主義教会監督、またWCCの指導的神学者として活躍した。主著の待望の邦訳。
序 説
A 法と倫理
I 神学と法倫理学ーー問題への接近
II 法と人倫ーー一つの関係規定
III 純粋法か、正しい法かーー哲学的論争
IV 創造と義認ーー神学的論争
B 法と正義
I 正義の終末論的性格
II 公正としての正義
III 正義と愛
IV 正義と人間の尊厳
C 法と軋轢
I 人間と自然ーー法の新たな諸課題
II 罪と罰ーー刑法の自己限定
III 国際法共同体への道ーー暴力禁止と人権
IV 合法性と正統性ーー権利のための市民的不服従
終章 法と教会ーー教会法の範例的性格
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