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その手紙が不思議に誘う・・・流麗幻想譚 著名な小説家・高村紫汞先生の書生として暮らし始めた青年・杏之介。 謎めく紫汞先生や貫禄たっぷりの猫・櫨染さんとの暮らしは 杏之介が驚くことばかり。 そんな中、先生宛に時々届く不思議な手紙を 杏之介は清書のため垣間見ることに。 先生が随筆の素材とするその手紙は、 各地で起きる不思議な出来事について知らせるもので・・・!? 「ふるぎぬや紋様帳」「うるわしの英国シリーズ」「雨柳堂夢咄」の 波津彬子が贈る、流麗なる幻想譚! 【編集担当からのおすすめ情報】 麗しく、不思議に満ちた世界観でファンを魅了している 波津彬子先生の最新作は手紙がキーとなるお話です。 小説家の紫汞(しこう)先生の元に 折々届く手紙には、各地の「不思議」が綴られています。 書生の杏之介(きょうのすけ)は 先生の随筆の素材とするために、その手紙を清書しますが、 「奈良の猫坂」「弘前の幽霊掛軸」「加賀の天狗伝説」などなど、 記された謎めいた内容に驚くばかり・・・。 読者の皆様も杏之介と一緒に、不思議な世界に誘われてみてください。 クールで麗しい紫汞(しこう)先生や、 秘密のありそうな猫・櫨染(ろぜん)さんにもぜひご注目を!
レビュー(10件)
長年のファンにとっては買わずにいられない。浪漫と不思議と哀しさと余韻が素敵な作家さんです。続編をお待ちしております。
「フラワーズ」で読んでいたので コミックスが出たら必ず買おうと思っていました。紫汞先生の吹き出し外のちょっとしたコメントが流石、的を得ていて思わず納得!猫の櫨染さんに見入られて慌てて帰ってしまう先生の伯母様が憎めなくて好きです。
漫画は大好きなんですが…
待ちに待った波津彬子さんの新刊。話の内容は好きなんですが、本を開けた途端の紙のペラペラさにびっくりしました。波津先生の漫画を紙をめくる感触と共に楽しんでいる身としてはペラペラの感触が残念でたまらなかった新刊でした。
安定の面白さ。あらあらかしこ、というタイトル、こういう意味なのね。ちょっと不思議なお話が、手紙で届いて、それを作家さんがエッセイ?にして出版です。面白い。
好きな作家さんなので、作品は欠かさず購入しています。幻想的だけど現実的で線の細い美形の訳あり登場人物達が織り成す世界にいつの間にか引き込まれてしまいました。続きが早く読みたいです。