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はじめに 私に看取りを語ることを決意させた、ある患者さんの死 第一章 幸せな死には「感謝」がある すべてを帳消しにした最期の「ありがとう」 「ありがとう」が長寿の秘訣 「100歳まで生きる」という約束を守った母親 大切なのは伝えること、理解しようとすること 第二章 後悔しない看取りのためにできること 介護の時間は、これまでの時間と感謝をお返しする時間 寝たきりで会話の難しい人でも雰囲気だけで意思疎通できる 耳は最後まで聞こえている 死に行く人は第六感が鋭くなる こだわりを捨てると、すべてがよくなる 「どうなるか」という不安より「どうするか」という意思を持つこと 第三章 最期までの時間の幸せな過ごし方 過度な延命治療は家族も本人も不幸にする 「延命治療は望みません」が、なぜ医療者を悩ませる意思表示なのか 人はそこにいてくれるだけで有り難い 家族のきずなは死の時間さえ延ばす 最期まで人に囲まれる人、誰もいなくなる人 「悲しい」のは、そこに愛が存在した証 最期まで食べられることで幸せを感じられる 第四章 死にゆく人が本当に望んでいること 「人の役に立ちたい」が生きるエネルギーとなる 最期に思い出すのは、一番愛してくれた人 最期に思うのは「私を忘れないで」 自分の人生に意味があったと胸を張れるようにしよう 救急車を呼ぶ前に知っておいてほしいこと 第五章 よりよく生きるために知っておいてほしいこと 地位・名誉・お金が幸せの条件ではないと知る時 子は親に、生き方、死に方を学ぶ ガンになるのも悪いことばかりじゃない 治療の責任は医師50%、患者50% 突然やって来る死もある 何もない日常は最上の幸せである おわりに これが私の看取りの着地点
レビュー(12件)
とても読みやすくあっという間に読めました。仕事がら、看取りを行うこともあり大変勉強になりました。たくさんの人に読んでもらいたい本だと思いました。
とても大きな文字なので読みやすいです。「がんになった時死を考えなかったの?」と精神腫瘍科の先生に言われた時、『がんになったら人は死を考えないといけないのかぁ』と思いました。『一生懸命治療で治そうとしているのになぁ~。そういうものかぁ。』もう10年前のこと。おかげさまでガンサバイバーになっていますが、再発はあり得ます。いさぎよくない私なのでまたカッコ悪い自分をさらけ出しそう。後悔しない死の迎え方---う~ん?私に出来るのだろうか?本を読んでいても後悔しそうな死の迎え方になるかもしれません。
感動して、涙なしには読めませんでした。 介護の末に看取った父のことが、この本のおかげで浄化できた気がします。 著者はすてきな素晴らしい看護師さんです!
もう少し早く読んでいたら、私の母の看病も変わっていたのかもしれない。残念です。 本に関してはもう少し何人かの最後の病状の例をあげてほしかったです。
分かり易いです。
実践、経験に勝るものはなし。場数踏んだ方の声なんだとよく理解できました。今後の参考に、人間関係のヒントにさせていただきます。