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結納のため札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ、暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた…。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。
結納のため札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ、暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた…。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。
レビュー(763件)
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気になって購入しました。涙ものの小説です。
語り継がれて欲しい物語です☆
理解しにくいかもしれませんがクリスチャンであった主人公をはじめ彼の家族、ふじ子さんの悲しみは同じでも無理にそう思うのではなく、 主人公の死は永遠に終わった訳ではなく神とそのひとり子であり今も生きていらっしゃるイエスキリストの御元に帰り残された人々には死後 必ず再会できるという信仰があり決して絶望にはならない救いがあります。 改めてまだクリスチャンではなかった頃には理解していなかった事を学ばせて頂きました。
犠牲とは何かを考えさせられます
実在の人物を下敷きにして書かれた小説です。 他人のために、自らの命を犠牲にするということが、美化されたような形で書かれています。 しかし、残された人間のことを考えると、複雑な気持ちになります。 犠牲とは何かということを、とことん考えたくなります。
三浦綾子とキリスト教
今年になって「氷点」を読み終えて、三浦綾子とキリスト教の両方に強く興味を持ちました。 キリスト教徒の三浦綾子の本を読むことで、キリスト教も同時に知ることが出来るはずと思い、次に選んだのがこの本でした。 正にこの本のテーマである”犠牲”「一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶ様になる。」というイエスの教えを小説にした本でした。最後はすごい内容でした。 目的は十分達成しました。また次を探して読みます。 最後の方に代表作として「氷点」「石狩峠」「道ありき」と3冊書いてあったので、これも昭和臭さの「道ありき」を注文しました。週末には届きます。
文庫本です
文庫本型の塩狩峠です。 電車の中で読んだりしています。 いろいろと考えさせられる本です。 一度は読んでおきたい本です。