「茶の湯」を完成させた男として、いまもなお伝説的な存在である、千利休。プロダクトから空間、さらにはグラフィックやイベント・プロデュースにいたるまで、あらゆる分野に才能を発揮し、すぐれた「デザイン」をもたらした。絢爛豪華で激動の安土桃山時代に生きたトレンドセッターは、茶人という枠に収まりきらない、日本初の「クリエイティブ・ディレクター」なのだ。70年の生涯のなかで、決して歩みを止めることなく、常に自らの美意識を研ぎ澄まし、伝統や歴史にとらわれずに、まったく新しい価値観で確固たる「個」を打ち立てた。そんな千利休の比類なきデザイン性、そして、その光と影、功と罪を徹底的に解明する。
レビュー(7件)
好み
好みの分かれるところ。見方はそれぞれなのでこういう見方もあるのだなと思います。けれども手に取りたくなる本です。
茶道稽古では利休は神様扱いで、罪の部分を意識するなんて有得ないという雰囲気だったので、茶道から遠ざかった今、客観的に振り返るヒントが得られたらばと思い購入したのですが、功罪と言いながら圧倒的に功の部分が多いのはしょうがないのですかね。なかなか書けませんよね。 同じくペンブックス「茶の湯デザイン」の方は各茶人の好みが淡々と書かれているので、利休の台頭による茶の湯の変化がより鮮明に浮かび上がってくるように感じます。功罪は他人の意見に頼らないで、自分で分析したほうがいいみたいです。