病気になること、老いていくこと、障害を生きるということは、われわれの統合的な生の可能性を問いかける機会であるといえよう。従来の医療福祉の中心的な考え方は、医療と福祉の接点としての展開であった。本書では、医療の原理的、また現代的な問題に対して、社会的存在としての人間の生活という視点から問いかけていくことを基本としている。同時に、医療専門職との協働によって人間の生命体としての視点から生命の質を高めていくことを考えている。そのため、医療福祉学がどのような概念・視点から成り立っているか、できる限り明らかにしようと努めている。
レビュー(0件)