【POD】温泉まちづくり研究会 2021年度総括レポート〜日本の温泉地、温泉旅館の将来を考える〜
温泉まちづくり研究会は、観光まちづくりに熱心に取り組む温泉地が集まり、温泉地に共通する課題についてその解決の方向性を探り、全国に情報発信することを目的として、2008年6月に発足しました。2019年度からは第5ステージに入っています。
第5ステージは、会員温泉地の代表メンバーの刷新や、これまでのアドバイザー制度から共同研究者制度への一新などを行った他、インバウンド時代の観光振興を見据え、「温泉地での滞在を国際的な余暇需要としていく「温泉バカンス」」をテーマに掲げて活動をしていました。しかし、そうした矢先に大きな打撃となったのが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な感染拡大です。第5ステージの3年目となる2021年度も、デルタ株による第5波、オミクロン株による第6波の流行など、新型コロナウイルスへの継続的な対応が余儀なくされています。その一方で、デジタル化の加速や働き方の多様化、自然環境に対する意識の高まりなど、観光を取り巻く状況の変化をいち早く捉えて特徴的な取り組みを行う地域も増えてきました。
今年度の温泉まちづくり研究会では、「小さな世界都市」を掲げ、世界に通用するローカルを磨く特徴的な政策を打ち出してきた豊岡市の取り組みや、温泉×スキーという強みを活かし、官民が一体となって国際的に認知度の高いまちづくりと人づくりを行っている野沢温泉の取り組みなどを学びました。
また、第2回研究会では由布院温泉を舞台とし、「コロナ禍で改めて考える「旅」と「地域」〜地域があるから宿がある、暮らしがあるから旅がある〜」をテーマとしました。様々な出来事や変化に直面しながらも、地域内外の人を巻き込みながら地道なまちづくりを牽引してきた中谷健太郎氏と溝口薫平氏のお話からは、コロナ禍でも揺るがない観光とまちづくりの考え方と大きな勇気をいただきました。
当研究会では、コロナ禍で改めて認識した、温泉地として大切にしていきたいことを「温泉まちづくり研究会 由布院宣言2021」として発表しました。改めて各主体との連携による「温泉まちづくり」を進め、より強固な信頼関係を築くことで温泉地としての存在意義を高めていきます。
この総括レポートは、2021年度の研究会における講演やディスカッションの内容を取りまとめたものです。温泉地の方々が変化を前向きに捉え、具体的なアクションを起こす際のヒントになりましたら幸いです。
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