演技の共同体と演者たち
その年の祭礼だけで上演され、台本や記録を残さないことが多い「俄」。
世相風刺や機知に富む滑稽な芝居は、いつ頃から作られ、どのように上演されてきたのだろうか。北部九州での現地調査から、制作と上演の様子をつぶさに観察し、この即興芸能が創出される現場をリアルに捉える。
序 章 本書の視座 ──現代民俗学としての民俗芸能研究に向けて
第1章 〈芸〉としての俄の成立──幇間芸から民俗芸能へ
第2章 向上会の誕生──大正期における祭礼の資源化と演者集団の組織化
第3章 俄を演じる人々──〈演技の共同体〉の継承実践
第4章 俄の演技が生まれるとき──やり取りの〈場〉からみる演技の創出
終 章 結論──現代における民俗芸能の継承プロセスと創造性
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