次郎は生後まもなく里子にだされ、五、六歳になって実家に帰ってくるが、自分に対する家庭の空気が非常に冷たく感じられ、乳母が恋しくてたまらない。大人の愛に飢える次郎は、周囲に対して反感をいだいて、わざと?をついたり、乱暴をするようになる。つらい運命に耐えながら成長する次郎の姿を深く見つめて描く不朽の名作。
第一部
一 お猿さん
二 お玉杓子
三 耳たぶ
四 提 灯
五 寝小便
六 飯びつ
七 玉子焼き
八 水 泳
九 雑 囊
一〇 お使い
一一 蠟小屋
一二 押し入い
一三 窮 鼠
一四 ち び
一五 地 鶏
一六 土 橋
一七 そろばん
一八 菓子折り
一九 校舎移転
二〇 旧校舎
二一 土台石
二二 カステラ
二三 蝗(いなご)の首
二四 乱 闘
二五 姉ちゃん
二六 没 落
二七 長持ち
二八 売り立て
二九 北極星
三〇 十五夜
三一 新生活
三二 土蔵の窓
三三 看 病
三四 牛 肉
三五 薬 局
三六 火 傷
三七 母の顔
三八 再 会
三九 母の臨終
「次郎物語 第一部」あとがき
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