経済学では、経済政策はもっぱら市場では行いえないことがらを補完するとされている。また経済政策を設計する際の目標は、合理的な個人が効率的に幸福を追求することとされている。つまり市場も政策も、ともに個人の幸福追求の道具とみなされているのである。しかし自然環境や人間関係、文化伝統といった市場が前提とせざるをえない事柄は、いずれも道具や設計の対象にはなりえない。さまざまな視点から考察してみたい。
第1部 市場を活用するための条件 1.「効率ー公正」モデルから「不確実性ー社会的規制」モデルへ 2.市場と共有資本ー社会・自然・文化ー 3.市場と競争 4.市場と参加 第2部 市場社会を補完する制度 5.社会保障 6.公共財 7.外部性 8.企業と倫理 第3部 平時と危機、財政と金融 9.財政政策 10.金融政策 11.危機における財政政策と金融政策 12.国際経済政策 第4部 市場社会の変容と再生 13.市場と経済構造 14.農業のゆくえ 15.地方経済政策
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