国境も定かでなく、
互いに未知の存在だった時代から、
私たちはいかに出会い、交流してきたのか?
大昔から衝突と融和を繰り返しながら、濃密な交流を展開してきた日本とロシア。戦争や領土問題など、20世紀の対立の陰に隠れ、歴史の暗がりに埋もれてしまった400年の厚みある関係の多面性を、色とりどりのエピソードとともに生き生きと再構築。
モノクロ図版約100点、カラー図版約30点と、ビジュアル資料も充実。ヒト、モノ、情報の流れに着目した新しい入門書!
“日露関係史を基軸に国際関係史を教えてきた私は、よくこのようなフレーズで両国が歩んだ道程を説明します。日本とロシアは「逆転を繰り返した関係」だと。常に暗いイメージだったわけではなく、もちろんずっと良いイメージだったわけでもなく、「先生」から「ライバル」へ、「敵国」から「同盟国」へと、ジェットコースターのように激しく上下左右に揺れながら、何度もその関係を展開あるいは転回させてきた、ということです。そのダイナミズムを一緒に追究していきましょう。[…]目指すのは、各時代を生きた、そして近くて遠い日露間を行き来していた様々な人の「動き」や「顔」が見える、生き生きとした日露関係史です。”(「はじめに 日露関係の出発点」より)
はじめに 日露関係の出発点
第1部 初めての対面から、正式な国交樹立まで
第1回 ロシアに渡った初の日本人
第2回 相互認識の起源
第3回 漂流民と日本語学校
第4回 日本を目指すロシア人
第5回 ロシア脅威論の出現
第6回 外交の萌芽
第7回 大黒屋光太夫の帰国
第8回 すれ違う両国
第9回 平民による、日本人初の世界一周
第10回 嵐の前夜
第11回 初めての衝突
第12回 ゴロヴニン捕囚事件
第13回 捕虜をめぐる駆け引き
第14回 高田屋嘉兵衛の外交
第15回 日本の「ボロジノ」
第16回 日本開国前夜の極東政策
第17回 開国を迫るロシア
第18回 長崎での開国交渉
第19回 日露国交樹立
第2部 加速する外交、多様化する相互認識
第20回 「ピョートル・モデル」
第21回 加速する両国関係
第22回 箱館と長崎
第23回 日本における正教会 ⑴
第24回 日本における正教会 ⑵
第25回 ロシアを目指す日本人 ⑴
第26回 ロシアを目指す日本人 ⑵
第27回 ロシアを目指す日本人 ⑶
第28回 最後の平和的な国境画定
第29回 宮廷外交 ⑴
第30回 宮廷外交 ⑵
第31回 大津事件
第32回 メンデレーエフ家の謎
第33回 革命運動家と明治日本
第34回 日露戦争
第35回 日露同盟の興亡
第36回 日本研究の勃興
最終回 ロシア日本学の黄金時代
おわりに 残された課題
資料・参考文献
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