無法松の一生 4Kデジタル修復版【Blu-ray】
: 阪東妻三郎/園井恵子/沢村アキオ(長門裕之)/岩下俊作/沢村アキオ(長門裕之)/西梧郎
4Kデジタル修復版による初Blu-ray化
九州小倉の名物男 酒と喧嘩が大好きで、命知らずの負け知らず
人呼んで<無法松>という…
◆2021年は、剣戟王、阪東妻三郎生誕120年(1901年12月14日生まれ)のメモリアルイヤー。
1953年、51歳の若さで惜しまれつつ亡くなるまで、数多くの傑作に出演しつづけた。
同じく俳優として活躍する、田村高廣・正和・亮の父親でもある。
◆日本映画史上、最大のスター阪東妻三郎!「大アンケートによる日本映画ベスト150」(1989年・文春文庫)では、男優1位を阪東妻三郎が獲得、代表作『無法松の一生』はオールタイムベストの8位に入っている。
◆阪東妻三郎最大の当り役となった本作は、名匠・稲垣浩監督の最高傑作というだけではなく、日本映画史に燦然と輝く名作の一つ。
◆『無法松の一生』第77回ヴェネチア国際映画祭出品&TIFFクラシック部門選出。
◆特典映像として、「ウィール・オブ・フェイト〜映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命〜」
(二度にわたる検閲、主演女優の原爆死など、『無法松の一生』の知られざる数奇な運命を紐解くとともに、
宮島正弘撮影監督の修復にかける想いと、コロナ禍での国境を越えた修復に密着したドキュメント)やTIFFティーチ・イン映像、GHQ検閲シーンを収録。
<収録内容>
・画面サイズ:モノクロ/スタンダードサイズ
・音声:DTS-HD MA 2.0ch
▽特典映像
・「ウィール・オブ・フェイト〜映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命〜」
・東京国際映画祭ティーチ・イン映像
・GHQ検閲シーン
※収録内容は変更となる場合がございます。
レビュー(2件)
この時代の作品は画質音質ともに劣悪なものが多いのですが、この作品は丁寧なリマスターが施されており、視聴しやすいです。 特に音声がちゃんと聞き取れるくらいに復元されてるのが素晴らしい。 しかし、この作品の撮影テクニックは今観てもすごい。 タイトルバック直後のワンカット、どうやって撮影したのか全然わかんない…
無法松の一生と悲劇の桜隊
「無法松の一生」は今や日本映画史に残る伝説的名作だが、戦争中に製作されたため無法松が戦争未亡人に告白するシーンが削除されてしまったことは有名な話である。しかし、そんな不遇な扱いを乗り越えて名作として屹立しているのは、阪妻の名演、伊丹万作の脚本、宮川一夫の撮影、稲垣浩監督の演出と揃った結果だろうが、自分としては別の意味で感慨深い映画である。 この映画では未亡人役の園井恵子が広島の原爆により死亡しているのだが、その息子役の青年期(少年期は長門裕之)を演じているのが川村禾門という俳優。実はこの川村の妻だった森下彰子という女優も園井と一緒に広島で原爆死しているのである。それは桜隊の悲劇として、新藤兼人監督が「さくら隊散る」のタイトルで映画化し、ノンフィクション作家の堀川惠子が「戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と桜隊の悲劇」を書いている。このノンフィクションの中に、「無法松の一生」の完全復元パフォーマンスの朗読劇の話が出てくるが、出演していた川村禾門が妻だった森下彰子と園井が舞台で共演したこと、そして、戦争が終われば園井と良いお付き合いができるはずだったのに、原爆で一瞬にしてそんな思いが吹き飛んでしまったことを語るシーンがあり、この作品の白眉になっている、こうして記していても泣けるシーンである。 更に言えば、「無法松の一生」を舞台で演じていたのが桜隊のリーダーで、やはり原爆死した名優丸山定夫である。こうした「無法松の一生」を廻る人物たちの因果関係とその悲劇は本当に泣けてくる。