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江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。話はけっして外には漏らさない。聞き手を務める小旦那の富次郎は、従妹であるおちかのお産に備え、百物語をしばらく休むことに決めた。休止前最後に語り手となったのは、不可思議な様子の夫婦。語られたのは、かつて村を食い尽くした〈ひとでなし〉という化け物の話だった。どこから読んでも面白い! 宮部みゆき流の江戸怪談。 序 第一話 賽子と虻 第二話 土鍋女房 第三話 よって件のごとし 解説 若松英輔
江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。話はけっして外には漏らさない。聞き手を務める小旦那の富次郎は、従妹であるおちかのお産に備え、百物語をしばらく休むことに決めた。休止前最後に語り手となったのは、不可思議な様子の夫婦。語られたのは、かつて村を食い尽くした〈ひとでなし〉という化け物の話だった。どこから読んでも面白い! 宮部みゆき流の江戸怪談。 序 第一話 賽子と虻 第二話 土鍋女房 第三話 よって件のごとし 解説 若松英輔
レビュー(44件)
宮部みゆきのストーリーはほんとに面白いです。黒白の間で語られる内容は、そんなことあり得ないという話ですが登場人物の心情や考え・言動には、そうそう私もそうするー!とかそこまで強く思うかな?とか作品の中に入り込んでしまう魅力があります。また一見悪人・心根の腐ったような人物に対しても、作家の愛情・慈悲を感じて読後温かい気持ちになります。さらに、途中に語られた内容や登場人物が最後に全て回収されるのでスッキリします。一気読みしました。ただ、三島屋が百物語を聞く意味は薄れているのが少し物足りなかったです。聞き手が変わったのもシリーズの最後には回収されるのだろうと思われますので、楽しみにしています。
一話目の賽子と虻が私は一番心に残りました。 呪われた姉を助けようと身代わり(?)になった餅太郎少年。 とても心優しい少年なのに神様の世界(?)に連れ去られ、其処でも困っている神様を助け、代わりに足が弱って… 人を助ける為に動いているのに散々な目に合う餅太郎に同情してしまいました。 自分の世界に戻れても家族が生きているのか死んでいるのかも分からない状態で私なら耐えられないだろうと思いました。 第二話と妹は辛いのかもしれませんが、兄は幸せに暮らしているんだろうと思わせる話しです。 第三話はとんでもなく恐ろしい話しですが、真吾さんと花代さんが幸せそうなのが救いでした。 百物語の聞き手が富次郎に変わってずっと違和感だったのですが、徐々に成長が見られそうで楽しみに変わって来ました。 でもたまにおちかも(別の人からの近況を聞くのではなく)本人が登場してくれると嬉しいです。
話題になっていたので買いました。深いストーリーに引き込まれて、時間を忘れて読みふけりました。おすすめです。
主役が変わって少し面白くなくなったような気がします。
3話とも怖い話でしたが面白かったです。予約してから結構時間がたっていたのでもうすこしでタブって注文しそうでしたw