明治末から昭和前期にかけて、マルクスをはじめとする近代西洋社会科学の導入が専門化・本格化した時代、日本の経済学者たちはリカードおよび古典派経済学をどのように受容したのか。福田徳三、河上肇、小泉信三、堀経夫、森耕二郎、舞出長五郎らによる代表的リカード論の抜粋を、今の読者にも読める現代文に改め、解説を付したアンソロジー。
序 論 大戦間期日本のリカード研究 【竹永 進】
一 はじめに
二 近代日本への欧米経済学の伝播とリカードの導入
1 明治維新後の英米自由主義経済学の流入
2 英米自由主義経済学からドイツ歴史学派経済学への転回
3 社会政策学会の設立とその活動そして消滅
三 日本におけるリカード受容の特質
1 経済学研究者のあいだでのリカードの認知
2 研究の方法と主題の取捨
3 リカードと関連文献の翻訳
四 リカードの本格的な導入とその推進者たち
1 福田徳三
2 河上 肇
3 小泉信三
4 堀 経夫
5 森耕二郎
6 舞出長五郎
五 大戦間期のリカード研究から─本書に収録する研究文献
1 福田徳三
2 河上 肇
3 小泉信三
4 堀 経夫
5 森耕二郎
6 舞出長五郎
参考文献目録
第一章 経済学の歴史のなかのリカード 【福田徳三】
明治末期から大正初期─一九一〇年前後─の三論文
第二章 私の経済学研究の遍歴 【河上 肇】
『経済学大綱』改造社、一九二八年、「序」からの抜粋
第三章 正統派経済学の頂点としてのリカード 【小泉信三】
『アダム・スミス、マルサス、リカアドオ─正統派経済学研究』岩波書店、
一九三四年、「第三篇 デヴィッド・リカアドオの経済学」より
第四章 リカードの賃金論 【堀 経夫】
『理論経済学の成立』弘文堂、一九五八年、「第四章 労賃論」
第五章 リカード価値論の基本的諸側面 【森耕二郎】
『リカアド価値論の研究』岩波書店、一九二六年、より
第六章 リカードの価値と分配の理論 【舞出長五郎】
『経済学史概要 上巻』岩波書店、一九三七年、「第五章 デヸッド・リカアド」
事項・人名索引
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