★篠田節子の魅力全開! 心躍るロードノベル3篇
実家の農家を飛び出した女性
リタイヤした元企業戦士
夫に先立たれた介護士ーー
それぞれ秘めた思いを抱いて
トラブル連発のロングドライブへ
【収録作】
「田舎のポルシェ」…実家の米を引き取るため大型台風が迫る中、強面ヤンキーの運転する軽トラで東京を目指す女性。波乱だらけの強行軍。
「ボルボ」…不本意な形で大企業勤務の肩書を失った二人の男性が意気投合、廃車寸前のボルボで北海道へ旅行することになったがーー。
「ロケバスアリア」…「憧れの歌手が歌った会場に立ちたい」。女性の願いを叶えるため、コロナで一変した日本をロケバスが走る。
レビュー(13件)
表題作の主人公の女性は東京の西のはずれの農家出身ですが、その地元は都内とは思えないほど男尊女卑の風潮が強いところだった・・・ネット上などで言われている「原始社会から古代社会への移行期に、男子が農業生産において決定的優位を占めたことが家父長制の発生原因」という説とも合致しているようです。「ボルボ」は中高年の人間模様をほろ苦い笑いで包んだ作品。「ロケバスアリア」は、古希の女性のバイタリティーに呆れつつ読んで行くと、思いもよらない結末にハッとさせられます。