他者のいる場所に居られるようになることが,ひきこもりの人にとって社会との接点を回復する第一歩となります。著者は10年以上にわたって,ひきこもり者が就労ではなくただ居られることを目的として,サポート・グループを運営してきました。
本書は,その居場所支援と地域の他のグループ代表者との連携の実践を通して模索してきた,臨床心理学視点からのひきこもり支援論です。当事者たちの言葉からひきこもりの心理を丹念に捉え,支援活動の経験から現場で役立つポイントを整理しました。他者と関わることができない人といかに関わればよいのか。コミュニティで共に生きる仲間としてできるひきこもり支援とは何かを追求した一冊です。
第1部 ひきこもりの理解
第1章 ひきこもりの心理
第2章 時間を止めた人たちーひきこもりの“時間”考
第3章 全てのものはところてんだ!-ひきこもりの“普通”考
第2部 ひきこもりの支援
第4章 ひきこもり支援の枠組みーサポート・グループの実践より
第5章 サポート・グループを通した支援
第6章 ひきこもり者と関わる際のポイント
第7章 家庭訪問
第8章 親面接
第3部 “支援者”と“当事者”の関係性
第9章 セルフヘルプ・グループ代表者との協働
第10章 支援者の“当事者性”
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