警備員の「ミスターG」が自身の日常とネコとの関わりを彼の視点で描く。物語の中心となるネコ達は、彼の職場周辺に住み着いている野良猫達。「ミスターG」は「カマトトネコ」という造語を作り、ネコ達を通じて人や社会のコミカルな側面を描き出す。「G」はネコには特別な関心は無かったものの、勤務地での猫達とのふれあいを通じて、次第に彼らに惹かれていく。ネコ達は彼の生活の一部となり、物語の一端をなす存在として描かれていく。終盤で、「ミスターG」に最愛のネコとの別れの時が訪れる。ニャニャミと命名されたネコは7年6か月の生涯を終えた。亡骸は仏式とキリスト教式の儀礼を経て神の元に送り出され、その後遺骨を家に安置し、いずれ自身もその傍に配置されることを願う。物語は、彼とネコ達の絆を通じた愛と喪失の物語として締めくくられ、カマトト家の物語が未来へと続く様子を描いて終えんを迎える。本書は3つの大きな部分から構成されている。小説、写真、ポエム、論文、エッセー、そして秘密の文章……。この斬新な試みは「天使コロナとカマトトネコの物語」を多角的に描くためであるとともに筆者の背景となる西洋史学やキリスト教と聖書についての視点も示されている。「替歌賛歌」は筆者の「替歌」に関する労作。さらに筆者の人生の証として書かれた「遺言」と題した文章も収めた筆者畢生の一冊!
天使コロナとカマトトネコの物語/天使コロナとカマトトネコ達の物語/本書の構成とコンセプト/替歌賛歌/遺言/補説
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