【増補改訂版】コンゴ共和国 マルミミゾウとホタルの行き交う森から
中部アフリカのコンゴ共和国で、いま何が起きているのかーー。熱帯林に生息するゾウやゴリラなどの生態調査、環境保全に携わる中での内戦や森林伐採業との対峙、貨幣経済の浸透が先住民に与える影響など現場のリアルを伝える。
今回増補改訂版を出すに当たって、ゲリラ豪雨やエボラ出血熱など最近世界を揺るがせている問題とコンゴ共和国との関係を浮き彫りにする新章が加わった。
日本から遠く離れている国だが、実は1989年のワシントン条約で象牙の国際取引が禁止されるまで、コンゴ共和国に生息するマルミミゾウの象牙は印章の材料として日本が大きな需要を占めていたという。
失われていく原生林、その中で生きる動物や先住民の間に、さらなる開発の波が押し寄せる。環境保全業もまた、当事国にとっては外部からの介入であるという葛藤を抱えながらも、自然との共生の道を探る著者の姿に静かな感動を覚える。
1.熱帯林とゴリラとの出会い
2.虫さん、こんにちは
3.森の中で生きるということ
4.熱帯林養成ギプス、内戦、そして保全業へ
5.新たな旅立ち〜森から海へ
6.森の先住民の行く末
7.人類の自然界利用と保全(その1)〜ブッシュミート、森林伐採、象牙
8.人類の自然界利用と保全(その2)〜海洋地域での漁業と石油採掘
9.人類の自然界利用と保全(その3)〜日本人との深い関わり
10.日本における保全に関する教育とメディア
11.ぼくの生き方〜自分に強く関わること同士のつながり
12.さらに隠蔽される“真実”
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