『ロマンス潰し』の女公爵は第二王子の執着愛に気付かない(1)
過去三回、他人の婚約破棄に関わったために『ロマンス潰し』と呼ばれるようになってしまったコーネリア。周囲から『強く正しく逞しい』と評されるコーネリアは、男性しか爵位を継げない国で特例として公爵位を継ぐこととなるが、爵位継承の手続きをしている間に婚約者からまさかの婚約破棄を告げられてしまう。
呆然とするコーネリアだが、一月後の第一王子の立太子の式典にはどうしてもパートナーを伴って出席しなければならない! 頭を悩ませているところに「俺で良ければ協力しますよ」と提案してきたのは、薄茶の長い前髪、整った顔立ちの情報屋のウィルだった。さらになぜか「第二王子、優良物件じゃないですか?」と、病弱との噂でコーネリアも会ったこともない第二王子を、やたらと結婚相手にゴリ押ししてくる。
当日は貴族に変装したウィルと踊ることになったが、そこに現れたのはなぜか噂の第二王子でーー?
責任感とメンタル強めの公爵令嬢が策士な第二王子の執着包囲網に、いつのまにか囚われるラブ!
レビュー(3件)
凛々しいヒロインのクーデレが尊い
「強く正しく逞しい」ヒロインのコーネリアが、ヒーローのウィルの前でだけ見せる可愛らしさとチョロさが尊いです。 人前では凛々しく、ハッキリ、物怖じしない態度で言いたい事を言うコーネリアが、誰にも見せない姿や表情を見せてくれることに対して、男心をくすぐられます。 ウィルはかなりヤベー奴なので、コーネリアのチョロさは誘導されてはいるのですが、彼女の廉潔さに触れ、ウィル自身も楽になり、素直になれるのでしょうね。コーネリアの前でだけ犬系男子になる姿に、少しホロッとしてしまいました。 ストーリー的にはよくある話なのですが、まつりか先生の作品はキャラクターが立っていて、台詞回しが秀逸で面白いのが気に入ってます。「女公爵」や「ロマンス潰し」と言うワードが何度も出て来るのですが、視点や場面が変われば全く別の意味、価値観になっていく所は、見事だなぁと思いました。 これまた、まつりか先生共通ですが、胸糞展開や鬱展開がなく、世界や人が優しいのも気に入ってます。 また、ムーン(web)でモヤモヤしていた所や、登場人物のその後等が、10万字という大幅な加筆により、スッキリ、さっぱり、ストンと落ちたところが大満足なので、「コレは買った者の特権だ!」とばかりに☆を5に致しました。 因みに、電子書籍でもいいのでしょうが、絵は紙で見たい派なので、紙書籍で購入しました。