障害が虐待の動機や要因になることがある。児童虐待死の検証報告の蓄積から障害児の虐待死事例を抽出・分析。その実態と支援の状況を明らかにし障害児の虐待防止を考える。
第1部 障害児の虐待死についての検討
第1章 障害児の虐待死 その歴史的検討
はじめに
1 検討の方法
2 1960年代の事件ーー【事例A】から考える
3 1970年代の事件ーー【事例B】から考える
4 法感覚(道徳観)
5 水蛭子神話
6 2000年代の事件ーー【事例E】から考える
まとめ
第2章 自治体による死亡事例検証ーー41事例の概況
はじめに
1 検討の方法
2 対象事例について
3 被害児童について
4 加害者について
まとめ
第3章 自治体による死亡事例検証ーー38事例のメタ分析
はじめに
1 検討の方法
2 心中以外事例についての検討
3 心中事例についての検討
まとめと考察
第2部 障害児への支援・家族への支援
第1章 障害児虐待の概要
はじめに
1 保護者・家族による障害児虐待
2 被措置児童等の状況と施設内虐待
3 障害児通所支援系(児童発達支援、放課後等デイサービス等)の施設における虐待
4 障害児虐待への対応と予防
おわりに
第2章 障害児をもつ家族の理解と支援ーー障害受容
1 障害受容という概念の変遷と誤謬
2 公的介入における支援の希薄さと保護者の障害受容
3 保護者の障害の認識過程と支援のあり方
結 語
第3章 障害児の家族支援
1 社会モデルとしての家族支援ーー子どもを救うには、家族を救わなければならない
2 子どもへの支援ーー発達支援
3 家族支援の実際
まとめーー家族支援と当事者性の大切さ
第4章 医療的ケア児の支援
はじめに
1 苦しい在宅療養生活と支援の不足
2 休息(レスパイト)は不可欠
3 医療ネグレクトと虐待リスク
4 児童相談所の対応遅れ
5 治療方針についてのインフォームドコンセント
6 医療ネグレクトの覚知
7 子どもの尊厳に対する配慮
8 虐待の予防は周産期から
9 法的整備と医療マンパワーの増強
結 語
第5章 障害児(当事者)の声を聴くアドボカシー活動
はじめに
1 子どもの意見聴取等の仕組みの整備
2 障害児(当事者)の声を聴くアドボカシー活動(意見表明等支援事業)
第6章 こどもまんなか社会と障害児施策について
はじめに
1 こどもまんなか社会をめぐる社会の動きと価値の再考
2 周縁化と社会的障壁
おわりに
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