名画に込められた、あふれる感情の波。
ドラマチックな愛と、幸福への欲求は不変ーー
画家たちは描かずにいられなかった。
一目惚れ、狂恋、嫉妬、快楽、死への誘い……これもまた、愛なのか。
西洋美術の歴史を通じて重要なテーマだった愛は、各時代、さまざまな形で表現され続けている。
当時の風俗、文学、神話、旧約聖書などから題材がとられ、画家のインスピレーションを刺激して芸術の価値を高めてきた。
時代が移っても変わらない、人間が抱く欲求や希望。ロマンチックな空想や情熱的なものだけではないその感情は、喜び、幸福、満足感をもたらして人々を惹きつける。派生して、呪いや嫉妬、怒りも。愛とはなにか、を考えさせられる作品52点をフルカラーで解説。
[本書の構成]
第1章 甘美な恋への憧れ
第2章 そして、狂気へ
第3章 子どもをめぐる愛
第4章 運命の絆
レビュー(15件)
中野京子先生の大ファンなので購入。愛にもさまざま。ペット愛の「猫を抱く少年」、悲恋の二人描いた「タレット階段の逢瀬」、表紙の「星たちを引き連れた夜」がお気に入り。特に「タレット階段の逢瀬」は元になったお話をもっと知りたいと思いました。
一筋縄ではいかないもの
愛の形は様々。 そんな一筋縄ではいかないものを描いた作品たちは暖かであり、時にはとてつもなく冷ややか。 筆者が見聞きした我が子を愛せない母親のエピソードなどは愛の非情な一面… 表紙「星たちを引き連れた夜」は夜の甘やさかを描いた魅力ある作品。 だけどこの絵は夜の女神が亡くなった子供の魂を連れ去る絵なのだ。 その無情さにため息が出てしまった。
怖い絵シリーズの
この方の絵画のチョイスが気に入ってます。文章の流れも好きです。美術館巡りが趣味で、遠くは大塚国際美術館に出かけたり、近所の美術展も出かけます。