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女優志望の泰子には、16歳の詩人中原中也との運命的な出逢いがあり、さらに評論家小林秀雄との壮絶な出逢いと別れがあった。「奇怪な三角関係」(小林秀雄)といわれた文学史に残る伝説の”宿命の女(ファム・ファタール)”長谷川泰子が語る、衝撃の告白的自伝。「グレタ・ガルボに似た女性」としても注目される。昭和初期の文壇を知る資料としても貴重な一書。 巻末エッセイ・川上弘美 解説・村上護 1 風が立ち、浪が騒ぎ 同棲 広島女学校 女優志望 ダンディズム 2 これがどうならうと 詩人修行 相聞 転居 失跡 3 私の聖母! 築地小劇場 松竹蒲田 思想の里 溜り場 4 かくは悲しく生きん世に 子供 グレタ・ガルボに似た女 青山学校 酒場「エスパニョール」 5 せめて死の時には 結婚 追悼 述懷 解説 村上護 文庫のための解説 村上護 エッセイ 不思議な三人の関係 川上弘美 長谷川泰子略年譜
レビュー(22件)
表紙ご2枚あったので焦りました。間違えて注文してしまったのかと思いました。
中原中也の年譜だけではとても遠い昔に感じるのですが長谷川泰子が高齢の頃は私も同じ時代を過ごしてたんだと思うと何だか興味が湧いて、どんな人物だったのだろう?と購入しました。詩や年譜だけでは分からなかった中原中也の厳しさや優しさが伺えるような一冊でした。
良いです
中原中也好きで購入したのですが、この本を読んで 泰子さんがよくわかり、とてもうれしい気持ちになりました。
読みやすいだけでなくかなり面白く読めた。 白州正子著「いまなぜ青山二郎なのか」で受けた長谷川泰子像とは随分違った印象。
私の常に横にある詩集。 探し回ったが、 これだけが、手に入らなかった。 詩集に流れる、中原中也の長谷川泰子の存在と逆に 長谷川泰子からの視点からみられる本。 探しました、やっと会えました