毎日の生活の中に何か物足りなさを感
じる若者に、この本を勧めたい。本書
の第1部は、古代インドの大富豪・
維摩が説いた維摩経について、生長
の家創始者である著者が語ったラジオ
講話が元になっており、柔らかい口調
で深い真理が語られている。 著者は、
維摩経について「仏教の真理を実際生
活にー単に仏門に入って僧侶の生活を
するんじゃなくってー俗生活において
如何に仏教を生きるかということを説
いた経典としては、最も優れている」
(7ページ)と書いている。 たとえ
ば、「維摩はですね、『悟りというも
のは、何も難しいことはない。日常生
活そのものが悟りである』こういうよ
うに教えたわけなんであります。その
まま当たり前のことを当たり前にやっ
ているところに、そこに真理自ら現れ、
光自ら現れるのが座禅」であると述べ、
「子供が親に対して『お父さん、お母
さん、お早うございます』と優しい語
調で挨拶しているその姿、そこに真理
が現れている」(80〜81ページ)
と説明している。 第2部では、法華
経、般若心経、華厳経などの経典につ
いても説明している。これらの仏典の
真理を理解し、日常生活に活かすとき、
生活はもっとスムーズに、生き生きと
輝いてくるに違いない。 この「常生
活の中の真理」シリーズにはこの仏典
編の他、無門関・聖書篇も出ている。
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