あなたは「私の恥ずかしくて変な人生」を知る勇気はあるだろうか。著者自身、なぜこの恥ずかしい人生を公開したのかさっぱり分からない。得体の知れない感性に従ったまでなのだ。それゆえ読んだ後にその記憶を活かすも殺すも読者しだい。つまり誠に無責任な31話のエッセイ集なのである。「ためになる」という保証はないが「ためにする」と人生が変わるかもしれない。私は広大な北海道で生まれ極限まで自由奔放に育った。学校は自由に休む。唐揚げとポテトチップスばかり食べる。好きな絵ばかり描く。宿題はしない。ネクタイも蝶ネクタイも両方付ける。フォーマルな場所に下半身タイツで登場する…。とにかくハチャメチャな子供である。またそれが許される家庭環境があったことで拍車がかかった。さらには中学、高校、専門学校とその独創ぶりは濃厚さを増していく。社会に出てからは数多くの転職を重ねた。グラフィックデザイナー、タクシー運転手、漢方相談員、福祉関連職など変幻自在の働き方の中、叩かれ、逃げて、挑戦し、泣いて笑って怒って眠る。こうして私ができてきた。「天才か単なるバカか」紙一重のガムシャラ人生。じっくりと斜め読みしてもらいたい。
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