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“おごらず、他人(ひと)と比べず、面白がって、平気に生きればいい”--に辿りつくまで。 昨年9月に亡くなられた俳優・樹木希林さんの生涯を、1960年代まで、1970年代、1980年と90年代、2000年代以後、の4つにわけて、特に貴重で大切なエッセイやインタビューや対談、さらに生前に親交のあった方々からの言葉で巡ります。 Introduction 樹木希林 文:久世光彦[演出家・作家] 1960年代まで 女優・悠木千帆の誕生 インタビュー:いちばん幼かった頃のこと エッセイ:極楽トンボ 対談:曰く「いきあたりばったり」 ×市原悦子[女優] 取材・文=塚田泉 森繁久彌さん 久世光彦[演出家・作家] エッセイ:とし子さんは幸せいっぱい 1970年代 悠木千帆から樹木希林へ 対談:芝居は「笑い」がいちばん ×久世光彦[演出家・作家] 寺内貫太郎の母 向田邦子[脚本家・作家] 悠木千帆が書いたエッセイ 「ジュリーの魅力」「Help」「ほんねとたてまえ」 インタビュー:ニッポン個性派時代10樹木希林 取材・文=内海陽子 対談:子供ができると男って役に立たないものね ×加藤登紀子[シンガーソングライター] 樹木希林、問わず語り:おんなの午後 1.“女〞のライセンス 2.欲のはなし 3.常識のはなし 4.「駄目」のはなし 5.金持のオトコへ 1980年代以後 CMの皇太后 発掘! 連載エッセイ:あだダ花の咲かせかた 1.役を果たした先が宇宙への同化につながる「明らかなる死」を想う 2.人生の「なぜ」に、明るいところで真正面から向き合いたい 3.世間という鏡は遠目に、時をかけて観れば、平らかに写し出すものです 4.陰花植物的芸術家たちよ! 太陽の下でりっぱに咲こう 5.日に一度数珠を手に端座し娑婆への修行をしています 6.『現代の眼』誌と私の関係は「難有りて……、有難し」です 書評:『芸能の論理』竹中労著ーーTV文化の虚妄を斬るーー 対談:現代に貞女は必要か否か! ×橋本治[作家] 2000年代以後 病……そして、映画のほうへ 対談:きもの好き 映画好き ×吉永小百合[女優] インタビュー:hon・nin列伝 第九回 ゲスト樹木希林 吉田豪[プロインタビュアー] インタビュー:「老い」や「病気」は一種のチャンスだと思うから、私は嫌ではないんです。 インタビュー:パターンではなく、人間を見つめる 取材・文=轟夕起夫 希林さんとわたし 安藤サクラ[女優] YOU[女優・タレント] 松坂桃李[俳優] 寺田農[俳優] 大森立嗣[映画監督] 松岡茉優[女優] 崔洋一[映画監督] 田中麗奈[女優] 阿武野勝彦[東海テレビ放送プロデューサー] 原田眞人[映画監督] 永瀬正敏[俳優] 浅田美代子[女優] 樹木希林を悼む 樹木希林・弔辞 是枝裕和[映画監督] オノ・ヨーコ[芸術家] あいさつ 内田也哉子[エッセイスト] 内田裕也[ロックンローラー]
レビュー(10件)
樹木希林さん、尊敬しております。楽しく拝見しています。
文章がたっぷり
そんなに分厚い本ではないのですが大判なので文章量が多く読みごたえがありました。ご本人のエッセイ、対談、インタビュー、交遊のあった方々が希林さんについて書かれたものがたっぷり収録されています。 ご本人の若い頃のエッセイも面白いです。テレビてしか見たことのない樹木希林さんの人生や考えていたことについて知るのに良い本でした。もっと知りたくなります。
自分自身を振り返るにあたり、大変参考になる良い本だと思いました。
樹木さんと同じころに母を亡くしました。 何となく似ている所があり、樹木さんの言葉を通して母を感じようとしているのかもしれません。 2人ともそんな事は望んでいないと思うのですが…
面白い
希林さんの昔書かれた文章が面白かったです。