物理学の各分野の成立には、歴史的にも論理的にも必然的な関連がある。その相互関係を考察することにより、物理学の鳥瞰図を描くことを試みた。物理学の全分野は、以下の三つの系列に分類できることを示し、その論拠を論理的・歴史的に展開することで、各分野間の相互連関を提示した。
物理学理論の3系列:
1)時空記述の分野(物質と場の運動法則を時間・空間的に追求)
2)状態記述の分野(時空を捨象した多体系の状態変化と法則に着目)
3)統一記述の分野(1,2を統一して、状態変化を時空的に追求)
これら系列間のつながりを模式的に表し、その模式図から、各分野の理論的役割と相互連関が一つの系列内にとどまらず、他の系列へも影響を及ぼしあって、全体で一つの体系を構成している様子がわかる。この鳥瞰図的構図を見ることによって、物理学全体の理論的構図が浮き彫りになり、新たな視野が開けるであろう。
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