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家族、恋、友情……さまざまな関係性で綴られる“好きのかたち”。 ──現代編 中学生の一人娘が同級生の女の子とキスをしているのを目撃して動揺する妻。実は夫にも、かつて同級生の男の子を好きになったことがあった。 ──明治時代編 大切な“お友達”になった女学生の環と周。周の縁談が決まり二人は離れ離れに……。 ──70年代編 病気で余命わずかと知った環は、同じアパートに住む少年と出会い交流が始まる。 ──戦後編 復員兵の周は元上官の環と再会し、闇市で一緒に店を始めるが、環には秘密があった。 ──江戸時代編 周の夫を斬った相手は、幼馴染みの環だった。仇討ちのため再会したことから、二人の運命が変わり始める。
レビュー(53件)
きのう何食べた から、今度はこちらを読みたくなりました。注文から到着まで、問題なく利用できました!
よしながふみ作品はほとんど読んでいるだけに期待値が高くなってしまったのだと思う。大奥も好きだし、初期の短編集も好きなので、それらと比べると、まあ、ぎりぎり及第点かな、という感想に。一巻だけで完結するよしながふみのお勧めは? と聞かれた時に、この本はあげられない。
何度も読みました。明治編と70年代編には、とくに心を打たれます。旅先で出会った人にさしあげてしまったので、また購入しようと思っています。
よしながふみの新作! 環と周という名前のキャラクターのオムニバスストーリー。 最初読んでた時は生まれ変わり物語なのかなと思ったのですが、途中であれ、ちがう?となり、また、あれ?となりました。 全短編ですが、最後まで読むと一つの環なんだなと気づくようなお話になります。 人と人のつながりは恋や家族みたいな分かりやすいものだけではなく、色々な形があるのだと改めて思える良作です。
巡り合う時間
読み応えがあった。何度も性別や境遇を変えて巡り合うふたり。最後までそわなくても、お互いを想った時間は永遠の環。