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しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになったーー(「夜行(やぎょう)の冬」)。古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。 (講談社文庫) 魔術のような、奇跡のような。 稀有な才能が描く、世界の彼方ーー 今、信じている全ては嘘っぱちなのかもしれない。 しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになったーー(「夜行(やぎょう)の冬」)。 古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。 風を放つ 迷走のオルネラ 夜行の冬 鸚鵡幻想曲 ゴロンド 解説 大森望
レビュー(80件)
子どもの頃に星新一を読んで面白かったことを思い出した。 もちろん、こちらの方が圧倒的にダークだけど。 山上たつひこの「王子失踪す」とも感じが似てる。
表紙はダブルカバーで”読み終えたらこのカバーを外してください”とのこと。我慢出来ず外してしまいましたが。 ちょっと怖くて不思議ーな恒川光太郎さんの異世界が やっぱり大好きです。
期待し過ぎた
夜市・草祭と読んで面白かったので購入。5つの短編からなっています。最初からの2編は普通の物語っぽい感じで3編目はありがちなお話。4編目はこの中では面白かったです。5編目は冒険っぽい感じかなー。不思議系として今一つパンチが無かった印象ですが他の作品に期待したいです。
異世界に誘われる。
恒川さんの作品を読むと、頭の中に鮮やかな映像が浮かんでくる。それらは臨場感がありすぐ目の前に迫ってくるようでありながら、ふっと鼻先で煙のように消えてしまう儚さも同居している。この感覚が好きでずっと読み続けている。この作品もその期待に応えてくれた。
読む本がたくさんあって未読ですが、独特の世界観が拡がっているのしょうねぇ!期待を込めて★4つです。