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【第166回直木賞受賞作】 解説/加藤シゲアキ どんな攻めをも、はね返す石垣。 どんな守りをも、打ち破る鉄砲。 「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説! 太閤秀吉が病没した。押し寄せる大乱の気配。源斎は、最後の仕事だと言い残し、激しい攻城戦が予想される伏見城へと発った。代わって、穴太衆・飛田屋の頭となった匡介は、京極高次から琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。立ちはだかるは、彦九郎率いる国友衆と最新の鉄砲。関ヶ原前夜の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開ける! 最強の楯と至高の矛、二つの魂が行き着く先はーー。 【プロフィール】 今村翔吾(いまむら・しょうご) 1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビューし、18年同作で第7回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。同年「童神」で第10回角川春樹小説賞を受賞(刊行時『童の神』と改題)。20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞、『じんかん』で第11回山田風太郎賞、21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第6回吉川英治文庫賞、22年『塞王の楯』で第166回直木三十五賞を受賞。その他の著書に「くらまし屋稼業」シリーズ、「イクサガミ」シリーズ、『幸村を討て』、『茜唄』、『戦国武将を推理する』、『海を破る者』など。
レビュー(77件)
物語のクライマックス、最強の楯(塞王)と至高の矛(砲仙)の直接対決にはワクワクしたし、それに至る大津城攻防戦も読み応えがあった。 また天賦の才を持った二人の職人の能力を、遺憾なく発揮させた蛍大名と西国無双は、タイプは全く異なるが魅力的な人だった。 そして史実通りに物語を違和感なく終結させた、作者の力量は素晴らしい。
壮絶な楯と矛の戦いの果てに見つけたものは何だったのか? 人間ドラマにワクワクしながら、一気読み。
上巻からほぼ一気読みでした。この方の本は、本当の話はこれでは?と思わせるくらいに、考えられています。
おすすめ
やっぱ、直木賞を受賞した作品ですね!読み応えがあります。
上下巻を読み終わったので、レビューを書きます。 最後の部分に関しては、どんでん返しというか、少し驚きました。 ネタばれになるので、書けませんが。 その最後のまでは、作者のストーリーテラーの能力の高さが出ていて、 読ませてくれました。面白かったです。