子どもの貧困率の高さが様々な場で取り上げられる昨今。乳幼児期の発達を考えるうえでも、また保育や子育て支援などをめぐっても、この問題はいま向き合わなければならない重要な課題といえます。今回の特集では、「貧困」という切り口から子どもたちを取り巻く環境をとらえ、これからの未来について考えていきます。
1 子どもの貧困とは
わが国の医療・保健と子どもの貧困(五十嵐 隆)
福祉分野における子どもの貧困への取り組み(山縣文治)
保育と子どもの貧困(浅井春夫)
子どもの貧困の問題の所在を考えるーーその本質の理解のために(山村りつ)
子どもの貧困と虐待ーーOECD報告書と国内の抑うつ研究から(山野良一)
子どもの貧困は超えられるー学力格差は経済格差を反映するか?(内田伸子)
2 子どもたちの姿から考える貧困
保育の場からみる貧困へのまなざしーー子どもも大人もしあわせになる保育をめざして(平松知子:けやきの木保育園)
子どもの貧困と切れ目のない子どもの育ちの環境づくりーー山科醍醐こどものひろばの実践より(村井琢哉:山科醍醐こどものひろば)
「まずは、ごはん!」から親子とつながり子どもを社会で育てるためにーー大阪子どもの貧困アクショングループの挑戦(徳丸ゆき子:大阪子どもの貧困アクショングループ/NPO法人CPAO)
学習支援で子どもたちの抱える貧困を支えるためにーーキッズドアの活動から(渡辺由美子:キッズドア)
外国にルーツをもつ子どもが抱える教育問題と経済状況ーーNPO法人と行政との協働事業から(高*橋悦子:大和市外国人児童生徒教育相談員/NPO法人AJAPE)
地域まるごとを子育て支援の拠点にした子どもの貧困対策ーーハートフレンドの活動から(徳谷章子:ハートフレンド)
貧困の中で生きる子どもたちーーアウトリーチを通して(山下仁子:ビーンズふくしま)
階層社会が生み出す子ども達の環境とその解決に向けてーー「こどもの里」のドキュメンタリー制作を通じて考えたこと(重江良樹:映画監督)
[連載]
保育に活かせる文献案内〈連載18〉
5領域はこれまでどう議論され、意味づけられてきたか(汐見稔幸)
子どもたちの情景ーーそばにそっといたおねえさん先生から見えたこと〈連載12〉
たくましくも切なくて(ひらのゆうこ・浜田寿美男)
人との関係に問題をもつ子どもたち〈連載93〉
呼吸障害があり動きが少ない子どもとのやりとりについてーー音の掛け合いができるまでの経過と考察(《発達臨床》研究会)
霊長類の比較発達心理学〈連載130〉
霊長類学から野生ウマ研究へ(平田 聡)
障がいのある子の保育・教育のための教養講座ーー実践障がい学試論【保育/教育指導編】〈連載21〉
私たちは何をどう考えて実践をすすめるべきか(佐藤 曉)
心理学をめぐる私の時代史〈連載6〉
「発達」のことを考えはじめた頃ーーはじまりにこだわって(浜田寿美男)
[発達読書室]
著者が語る『関係の中で人は生きるーー「接面」の人間学に向けて』(鯨岡 峻)
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