十九世紀から二十世紀半ばに活躍したアンリ・ワロンの人間発達研究を〈精神発生学〉の構想という視点から振り返る。現代発達心理学の領域に収まらないその哲学的・発達思想的な立場から、現代における到達点と展望、および意義を検討する。
はじめに
序章 アンリ・ワロンが生きた時代と今日のワロン研究の到達点
第1章 アンリ・ワロンの〈精神発生学〉の構想と人間発達研究
第2章 アンリ・ワロンの発達研究の先駆性と〈意識〉の発生的研究
第3章 アンリ・ワロンの発達理論における〈姿勢機能(システム)〉概念と模倣発達論
第4章 アンリ・ワロンの発達理論と乳児保育ーー〈こころ〉と〈からだ〉の発達の統一的理解をめざして
第5章 アンリ・ワロンの発達理論における〈機能〉把握と機能連関
第6章 アンリ・ワロンの精神病理学研究と『病理心理学』--その認識論的立場をめぐって
第7章 アンリ・ワロンの人格発達研究における〈指向性〉の機能
補章 アンリ・ワロン『行為から思考へーー比較心理学試論』序論
あとがき
参考文献
索引
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