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「ロシアとロシア人の魅力を、衣食住の面から伝えたい」という本書の内容は、プーチン大統領の蛮行によってその色合いを変えた。新型コロナウイルスの蔓延下、ロシアを観光で訪れることはかなわない。何より頭をよぎるのは突然、ロシア軍の攻撃によって同胞を失い、住む家、町、国を離れざるをえなくなったウクライナ人の悲しみだ。日本人のロシアやロシア人に対するイメージも、好ましくないものに転じたかもしれない。 しかし、だからこそこの本を手に取っていただきたい。もちろん「ロシア政府とロシア人は別」と簡単に割り切ることはできない。では両者の関係がどうなっているのかということを、なるべく柔らかく、わかりやすく説き、「ロシアという国は何か」について、理解を深める必要がある。 著者は執筆にあたり、次のように語った。「自分のロシアへの『愛』を伝える作品にしたい」。その真意を、一人でも多くの読者に感じていただければ幸いである。
レビュー(65件)
この時期だからね
本日納品。さらっと数ページ見ましたが、読みやすそうで、通勤のお供にさせて頂きます。
ロシアがウクライナに進行して、テレビに小泉さんが良く出るようになってから6/26に購入ししました。街角から見るロシアの素顔がよく書かれていました。今度はロシアの戦略について小泉さんが書いた本を読みたいと思いました。
ロシアやロシア人について 読みやすく書かれていました。
ロシア関係の本は安全保障の観点からの物が多くて、等身大のロシアに関する本は珍しいと思いました。視点も中立に感じましたし、何より読みやすいです。テレビで拝見した時も解説が明瞭でわかりやすいと感じましたが、本も内容が項目ごとに無駄なくまとまっていてスラスラ読めました。もう少し早くこの本を読んでいればロシアに行ったかもしれないなと、ちょっと残念です。
細かい観察が面白いです
ロシアはよくわからない国だと思っていましたが、著者の鋭い観察と軽妙な語り口で少しわかったような気分になり、もっと知りたい気分にもなりました。