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『寄生獣』で世を震撼させた岩明均氏が漫画家としてデビューする前から温めていた物語、それがこの『ヒストリエ』。舞台は紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作です。蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされてしまう。それが彼の波乱の旅の始まりだったのです。 遂にマケドニアの王子アレクサンドロスと対面したエウメネス。アレクサンドロスは他の同世代の若者たちと共にミエザの学校で学び、エウメネスは王に命じられ乗馬訓練に勤しむこととなった。乗馬訓練の最中エウメネスは自らの ルーツに迫る発見をし、アレクサンドロスは若者たちと共に馬で絶景を見学に行くが、そこで事故が発生する。その後アレクサンドロスとエウメネスは再会するがアレクサンドロスの様子は以前と違っていた。 王子・2 王子・3 乗馬教室・1 乗馬教室・2 乗馬教室・3 ご学友たち 滝 心肺停止 ヘファイスティオン・1
レビュー(111件)
王子アレクサンドロスとエウメネス。まるで正確の違う二人だが、その生い立ちも極端に変わっており、そのルーツだったり、行動原理だったり興味深い内容。しかし、どこか狂気というか尋常ではないモノを持っているのはどちらも同じか。
エウメネスはマケドニアで新たな生活を始めるた。仕事もみつかり一見順調のようですが、マケドニア、アレクサンドロスには問題があるようです。アレクサンドロスのミエザでの学校生活も始まりました。この二人がどのように関わっていくのか楽しみです。
マケドニアの暮らし
マケドニアの文官となったエウメネスを通してマケドニア国家と王家の内部事情について触れていく6巻。その過程でエウメネスの出自に関するひとつの推測も登場し、後半ではミエザでの生活を通して王子アレクサンドロスと家臣の人間性に迫る。 物語の舞台が移ったことで全体としては説明が多いはずの内容なのだが、文章による説明は最低限に留め、描写によって読者に情報を伝えるのが巧みなので退屈しない。うまく読者の好奇心をかき立てて引き込んでいく技術は職人芸だ。
傑作。
岩明均の作品は文句なく面白い。「寄生獣」「七夕の国」と連載を読んでいて気に入っていたがこの「ヒストリエ」は読んでいなかった為1-7巻を大人買い。かなり佳境に入っているかと思ったらまだ序盤だった。連載完結できるのかな?? 6巻は展開は穏やかながらも確実に進んでいく感じ。最後に出てくる重要人物2人目が気になる。
ゆったりとした更新頻度
遅筆の岩明均らしく、忘れたころにリリースされているので読むたびに前の巻から読み直ししています。 ま・それも良しと思っています。