「反権力」の街・大阪の道頓堀川界隈を、大阪弁の野次や罵声を浴びつつ犬養刑事が必死で走り回るシーンには思わず笑ってしまいました。とはいえ本書は、子宮頸がんワクチンの副作用という重いテーマを扱った作品です。巻末の解説にある通り、このワクチンが多くの人を救ってきたことも事実。でもやはり(ワクチンに限らず)重大な健康被害を引き起こすものの存在が明らかになった時、まずは一旦その使用を全面的に中止して原因を究明し、被害を受けた人達にきちんとした形で説明と謝罪をするのが企業の社会的責任であり、良識ある社会人として取るべき対応だろう、と思います。,途中から犯罪の構図が読めちゃったわ。残念。,作者は、『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビューしたミステリー作家の中山七里さん。本作は『切り裂きジャックの告白』『七色の毒』に続く、「刑事犬養隼人」シリーズ第3弾だ。 現役医師の海堂尊氏をミステリー作家に押し上げた「このミステリーがすごい」大賞受賞者で、似たようなスターシステム的作風であることから、海堂尊氏に作風を真似させてもらったと断ったそうである。だがしかし、いくら露悪的社会派ミステリーにしても、子宮頸がんワクチンの副反応を断罪し、関連する場所や組織が容易に推測できる本作は、本当に大丈夫か? ミステリーとしての謎解きも消化不良である。
レビュー(92件)
「反権力」の街・大阪の道頓堀川界隈を、大阪弁の野次や罵声を浴びつつ犬養刑事が必死で走り回るシーンには思わず笑ってしまいました。とはいえ本書は、子宮頸がんワクチンの副作用という重いテーマを扱った作品です。巻末の解説にある通り、このワクチンが多くの人を救ってきたことも事実。でもやはり(ワクチンに限らず)重大な健康被害を引き起こすものの存在が明らかになった時、まずは一旦その使用を全面的に中止して原因を究明し、被害を受けた人達にきちんとした形で説明と謝罪をするのが企業の社会的責任であり、良識ある社会人として取るべき対応だろう、と思います。
途中から犯罪の構図が読めちゃったわ。残念。
大丈夫か、これ?
作者は、『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビューしたミステリー作家の中山七里さん。本作は『切り裂きジャックの告白』『七色の毒』に続く、「刑事犬養隼人」シリーズ第3弾だ。 現役医師の海堂尊氏をミステリー作家に押し上げた「このミステリーがすごい」大賞受賞者で、似たようなスターシステム的作風であることから、海堂尊氏に作風を真似させてもらったと断ったそうである。だがしかし、いくら露悪的社会派ミステリーにしても、子宮頸がんワクチンの副反応を断罪し、関連する場所や組織が容易に推測できる本作は、本当に大丈夫か? ミステリーとしての謎解きも消化不良である。