ルドルフ・ヒルファディングは、20世紀前半に活躍したマルクス主義の理論家であり、社会民主主義の政治家である。彼の主著である『金融資本論』(1910年)は、修正主義論争にはじまる帝国主義論史において帝国主義論の先駆的業績をなし、レーニンの帝国主義論とともに、マルクス主義の不朽の古典をなしている。共産主義から発したリアル・ソーシャリズムの社会体制が崩壊し、グローバリゼーションの名のもとにますます発展をとげ、そのあげく未曽有の国際金融危機・経済危機におちいった現代資本主義を目の当たりにしている我々には、いっそう客観的・科学的な立場にたった研究が要請されている。つまり、理論史的には、現代資本主義のいちじるしい発展と危機という視座から、諸学説を科学的にとらえる視点が要請されているのである。
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