1940年春。空軍パイロット、ジェフリーの出征に伴い、妻のフローリーは飼い猫ロード・ゴートを連れて田舎に疎開した。だが田舎の家になじめないロード・ゴートは、不思議な第六感に導かれ、ジェフリーを求めて旅を始めた。転々と居場所が変わる主人を追って、猫は、さまざまな人に出会い、飼われながら旅を続けていく。夫の戦死に絶望する若い未亡人、軍隊こそわが居場所だと誇る軍曹、住み慣れた古い街が空襲で炎上し途方に暮れる老人、黒猫は幸運を運んでくれると固く信じる若い兵士…戦争によって変わってしまった普通の人々の暮らし、その苦しみと、厳しい日々にも挫けない勇気とが、猫の旅を通して鮮やかに浮かび上がる。そしてジェフリーもまた、「戦争という暗いトンネル」の中で、変わってしまっていた。だが、最後にただ一つ変わらなかったものは…?イギリスの戦争文学の第一人者ウェストールが描く、忘れがたい印象を残す物語。イギリス・スマーティー賞受賞作。十代以上。
レビュー(22件)
字が小さい
小5の娘の誕生日プレゼントに購入。 字が細かく、ルビが振ってあるけど小5の子供が読むのには少し抵抗があるかな? 小6~中学生位の子が読むのにはいいと思います。 本の中身のページが立ち読みできればと思いました。
頼まれての注文です。書評がいいので借りてみようかな。
たのまれもの
義母に頼まれ注文しました。書店で探さなくてもすぐ検索でき、郵送されてきますので大変助かります。
第二次世界大戦初期のイギリスをとある猫の視点から描いた作品。児童文学にカテゴライズされていますが、大人向きなんじゃないかと思います。
実は、ほとんどが紹介文で言い尽くされてしまっています。全てが変わり行く中、変わらないのは主人公の猫だけであるという...じつはかなりブラックな面をもった小説です。読んでいて違和感がある部分を後になってよみかえすと、それがよく分かります。決してハッピーエンドのめでたしめでたしではありません。