「鉄道×大相撲」で現役行司が書き下ろし!!
現役幕内格行司である木村銀治郎だからこそ書けた、
大相撲と鉄道の関係性を深掘りする一冊。
相撲愛好家・能町みね子ならではのイラストも収録。
「交通新聞社新書」シリーズ中でも人気の「鉄道×異業種」コラボレーションの妙。
第一章 相撲列車は、こんな列車だ
日本相撲協会員全体の移動手段の勘案と手配を一手に担う「輸送係」の仕事ぶりとは。相撲列車はいつ走るのか、車内はどのようになっているのか。有名力士のエピソードなども。
第二章 きっぷの手配方や列車移動あれこれ
どのような規則に沿ってきっぷの手配を行っているか。そして、番付がモノをいう大相撲の世界において、誰がグリーン車を利用できるのか。親方衆の隣には誰が座るのか。
第三章 まだある大相撲×鉄道雑学
現役力士の名前が特急の愛称に? 運転士に転身した力士がいる? その筋では有名な出世列車のエピソード? 東京駅のイメージは横綱の土俵入り?
コラム1 峰崎親方&銀治郎さんインタビュー(聞き手 能町みね子)
コラム2 国技館が、もとは両国駅だったという事実
レビュー(10件)
大相撲と鉄道との関わり合いを知る良書。
大相撲三役格行司にまで出世された木村銀治郎さんの鉄道趣味を活かした大相撲と鉄道との関わり合いを記した貴重な新書です。ご自身の半生や所属された相撲部屋の親方との関わり合いも貴重ですが、本題である大相撲と鉄道との関わり合いが興味深い内容です。大相撲の本場所が開催される両国国技館へ通う力士たちの階級による通勤方法から、大阪、名古屋、福岡の地方場所へと向かう親方衆と横綱と大関には4人分の座席が割り当てられて、関脇以下の関取衆には並びのグリーン車2座席、そして幕下以下の力士養成員には普通車指定席が1席のみ割り当てられる、その往復の新幹線は1年前から仮予約がなされて団体乗車券と特急券グリーン券などが日本相撲協会がJRから購入するなど。それ以外の地方巡業にはいわゆる相撲列車という団体列車が仕立てられて団体乗車券が発行されるのは今では定期列車からは消滅した急行列車扱いになる事など。更にその団体乗車券急行券指定席券の手書き団体乗車券類の実物画像も書籍内に収録されるこだわり振りです。最後には木村銀治郎さんの個人的な鉄道趣味から、激甚災害で列車が走らなくなった日田彦山線大行司駅へ幕内格行司の正装でカメラに収まるなど、日田彦山線BRT(バス鉄道転換交通システム)に転換していて、鉄道時代のプラットホーム上へはもう関係者以外は立てなくなっているので、その意味でも貴重な画像になっています。鉄道と大相撲とに思いを致す人には唯一無二の良書だと愚考いたします。
面白くてあっという間に読めます
大相撲の移動についてかねてより知りたかったので、この本は私にとってとても興味ありました。電車の中で読んでいて何度も笑ってしまいました。マスクしていて助かりました。
鉄分の多い行司、木村銀次郎丈ならではの1冊です。好角家の方も、ご存じないことが多いのでは。相撲の世界は実に歴史が長いので、多くの知恵と経験が蓄積されているのを感じます。
行司さんというと軍配を持ち、華やかな装束で取組をさばく姿が知られています。 しかし土俵を降りると、場内アナウンス、協会内・相撲部屋の事務仕事の補佐、番付書き…他さまざまの裏方仕事をされており、その中の一つである「輸送係」のお仕事が語られています。手配をする方々、長距離移動をする力士たちの大変さがしのばれます。 今年(2021年)定年の峰崎親方(元三杉磯)と銀治郎さんの師弟対談では、鉄道ファン同士のユニークな関係、そして親方が体験した昭和の時代の相撲列車でのエピソードが読めます。