坂口安吾は「ラムネ氏のこと」という小文で、ふぐ料理の殉教者やきのこ採りの名人のことを讃えている。毒かどうか試した人がいたのだ。本書は、科学と医学の分野で、動物実験などをやった後で、最後に自分を「実験台」とした、過去2、3世紀の世界各地での事例の中から興味深いものを集め、原論文や様々な資料にあたりつつ再現を試みる。多くの人命を救った実験もあれば、ノーベル賞級の実験もある。自らの命をこの実験に捧げることになった実験もある。なぜそうした実験をすることになったか、実験者の心と行動に光を当てることで、大変ユニークな読み物となっている。巻末には、日本の研究も含む、「自分の体を使う実験」の詳細な年表が付されている。
レビュー(57件)
知的好奇心というもの
エピソードとしてはそれぞれ有名なものですが、その裏の非常に人間的な部分を掘り下げて書かれています。時代背景やその人が学者であったかそうでなかったかでアプローチもまっとうだったり危険だったりするのですが、その辺も見所です。各章に一つずつ盛り込まれているエピソードはそれぞれページ数が異なりますが、編集している作者自身の興味の分量でもあるようで、じっくり読む内容だったりさらっと読めたりして、リズムよく読めると思います。
おもしろい。
今は当たり前になっていること。 でも、その背景には過去の人々のすさまじい探究心が あったから。 読みやすいし、オススメです。
これもいい本ですね。 アメリカの小中学生向けの教科書になっているらしいですが こういうものが副読本としても読む機会が与えられた子供と そうでない子供の差は大きいと思います。 ぜひ小学生に読んでもらいたい。 もちろんその前に大人も読んでほしいですね。 読み終わってすぐに読み返しました。
命の危険も顧みず、「知りたい!!」と言う好奇心を満たすため、自分の体で実験してしまうすごい人たちのお話です。 結構感動しました。 訳も読みやすいと思います。
面白いの一言。昔に聞きかじったことがある話の隙間が埋まるという気持ち良さが味わえる。