- 555
- 3.9
敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。葛城邸に出向いた彼は、家出してきた葛城の娘と出会う。“ゲームの達人”を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質にした狂言誘拐。携帯電話、インターネットを駆使し、身代金三億円の奪取を狙う。犯人側の視点のみで描く、鮮烈なノンストップ・ミステリー。
敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。葛城邸に出向いた彼は、家出してきた葛城の娘と出会う。“ゲームの達人”を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質にした狂言誘拐。携帯電話、インターネットを駆使し、身代金三億円の奪取を狙う。犯人側の視点のみで描く、鮮烈なノンストップ・ミステリー。
レビュー(555件)
主人公の男性は自他ともに有能と認めるビジネスマンで見た目も良いため、付き合う女性には事欠かないけれど、今までに自分以外の誰かを心から大切にした経験は皆無。特別に優れた自分が余りにも大切すぎて、他人は「自分のために利用する道具」でしかないから。でもそういう人に限って、誰かを都合よく利用しているつもりが、実はもっと狡猾で腹黒い人物にまんまと利用されていたことにある日突然気づく・・・そういう状況って、実際にも「あり得る」のでしょうね、きっと。
殺人その物がメインでは無く、誘拐がメインでストーリーがテンポよく、裏切りなども有り大変面白かったです。
古い作品ですが、やっぱり東野圭吾の作品は面白い。
どうなるのだろう?と読み続けて行って最後のどんでん返し でも読み終えて、これって良いの?って思ってしまう
読書日記
2023年1月20日読了 ミステリー中篇。面白かった。 東野圭吾とか敬遠していたんだけど、読んでみたら意外と面白かった。突っ込みどころは満載だけど、それでも面白かった。年を取ったということだろうか? あと、これが最初に書かれたのが2000年から2002年(連載)で、古い事は古かった。今だったらこんなことをしたら簡単に捕まるだろとか思った。が、よく考えたら、真似したりしないようにわざとそういう手法を書いているのかもしれない。 割りと速い段階でオチが分かった。それの答え合わせをしたいのと、詳細を知りたいということで、どんどん読んでいった。これが推理小説のやり方か! 原題は「青春のデスマスク」。作中に「青春のマスク」というコンピューターゲームが出るところから。