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動物園にはいろんな家族がいます。でもペンギンのタンゴの家族はちょっと違っていました。 ロイとシロのパパふたりとタンゴ、それがタンゴの家族なのです──。 ロイとシロのおすペンギンは、いつからかお互いに気に入り、カップルになりました。一緒に泳いで一緒に巣づくりして、いつも一緒にいました。 ところが、他のカップルは、ただ一緒にいるだけでなく、どうやら巣の中で何かをあたためている模様。しかもそうこうしているうちにそのあたためたものがかえって赤ちゃんペンギンが誕生しているではありませんか。 ロイとシロは、近くにあった卵の形をした石を拾ってきて、さっそく毎日毎日交替であたためはじめました。でも石のたまごはちっともかえりません。 そんな様子を眺めていた飼育員がはたと思いつきます。 他のペンギンカップルが育てられなかったたまごをそっとふたりの巣においてやります。そして、ふたりにしっかりあたためられた卵から、タンゴが生まれたのです──。 ニューヨークにあるセントラル・パーク動物園で実際にあった話を絵本にした『and Tango makes three』の邦訳版です。 なかなかかえらない石のたまごを暖め続ける切なさ、待ちに待った赤ちゃんペンギンが生まれる瞬間、読み終わった後、ほんのりあたたかい気持ちになれる絵本です。 子供たちにも、そして大人たちにも、読んでもらえるとうれしい一冊です。
レビュー(77件)
注文番号: 213310-20230910-0627304989 毎晩の読み聞かせでLGBTQを伝えたくて選びました。実話であるということにまず驚きました。内容は小さな子供たちにもわかりやすかったようで、とても好評でした。ペンギンたちが周りの仲間たちを見ながら自分たちで考えて生活しようとする様にも驚かされました。水族館では微笑ましく見ていたペンギンですが、こんなにも社会性の強い生き物だったのかと思い、新たな一面を知った気がします。絵も可愛らしく描かれていて親しみやすく、物語としてもとても面白く興味深い。良い絵本だと思います。
性の多様性
性の多様性の絵本。 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』というブレイディみかこさんの本で紹介されていたので購入しました。 子どもたちもよく読んでくれました。 子どものほうが柔軟性があって、受け入れやすいのかもしれないですね。 考え方の柔らかい子に育ってくれるといいな。
近所の本屋になかったので、こちらで購入。 色々な家族の形がある1つとして子供に紹介できたと思い購入しました。 文字数が多いので、3歳子どもには少し早かったかな。
4才の息子にはまだピンとこない内容かもしれませんが、小さい頃から多様性やジェンダーの大切さにふれてほしいので、絵本を通して何かを感じてくれたらと思います。
実話という事で購入しました。イラストも可愛いです。